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 長門有希の誕生日

〜プロローグ〜 ハルヒの力が及ぶでもなく、自然の力で悠々と桜の花が咲き誇る、そんな時期。そう、俺たちは2年生へと無事繰り上がる事と相成ったのだ。我がSOS団からは留年などというワードはその末尾さえも聞こえてこない所を見ると、やはり誰もそのよ…

長門有希の伝言Ⅱ

昼休みに長門に呼び出されたかと思ったら、なんとカレー弁当をご馳走させられた。一体何が起こったと言うのだ。そして俺の手元には長門の質素な弁当箱だけが残った。返すのは……放課後で良いよな? 長門の弁当箱がハルヒに見られたらなぜ俺が持っているのかと…

長門有希の伝言Ⅰ

朝、登校し、靴を脱いだ後下駄箱に靴を置く……なんてのは鳥のヒナが親鳥がくると自然とエサの時間だと思ってしまう事と同じくらい当たり前の事であり、至極日常的な行動である。しかし、今日はいつもとは一味違ったようだ。靴箱を開けると、なんとそこには一…

涼宮ハルヒの靴下

「うぃーす」 「……」 そこには団長席で俺を見ながらニヤニヤしているハルヒがいた。他の三人はまだ来てないみたいだな。 「……おいハルヒ。何か不満でもあるのか?」 「さぁね」 部室に入るなり、目の前に靴下が落ちているではないか。いったい誰のだ?こんな…

長門有希の携帯

「あなたの持つ携帯通信器においての住所を教えて欲しい」 この部活動旺盛な時間帯は外から野球部やらサッカー部やらの声がうるさいのだ。まぁうるさいとは言っても遠くで何か叫んでるな、ってくらいの程度だが。しかし、そんなに小さい雑音でさえ十二分に邪…